著者
本郷 次雄
出版者
日本きのこセンター菌蕈研究所
雑誌
菌蕈研究所研究報告 (ISSN:03888266)
巻号頁・発行日
no.39, pp.28-31, 2001

Phaeocollybia lugubris(新称:アカアシナガタケ)およびRussula melliolens(新称:ヨヘイジモドキ)のハラタケ目の2種を日本新産種として報告した。
著者
Petersen Ronald H. 長沢 栄史
出版者
日本きのこセンター菌蕈研究所
雑誌
菌蕈研究所研究報告 (ISSN:03888266)
巻号頁・発行日
no.43, pp.1-49, 2005
被引用文献数
4

日本およびロシア極東地域を含む東アジア温帯に分布するビロードツエタケ属菌(Xerula)として、3亜属[ビロードツエタケ亜属(subgen.Xerula)、ウスゲツエタケ亜属(subgen.Alboomenosae)、ツエタケ亜属(subgen.Radicaa]の9種3変種を認め、検索表(報告では取り扱わなかった数種の域外近縁種を含む)、記載および図を付して報告した。過去の文献において一般的なX.radicaa(Relhan)Doerfel(ツエタケ)、X.pudens(Pers.)Singer(ビロードツエタケ)およびX.longipes(P.Kumm.)Maire(ビロードツエタケ)は、それらの中に認められなかった。また、本報告ではビロードツエタケ属の特徴についても詳細に論じた。報告された菌は以下の通りである。ビロードツエタケ亜属:X.hongi Doerfelエゾノビロードツエタケ、X.sinopudens R.H.Peersen and Nagas.(新種)コブリビロードツエタケ(新称)。ウスゲツエタケ亜属(新称):X.amygdaliformis(Yang and Zang)R.H.Peersen and Nagas.(転属新組合せ)オキナツエタケ(新称)、X.amygdaliformis var.bispora R.H.Peersen&Nagas.(新変種)フタツミオキナツエタケ(新称)、X.chiangmaiae R.H.Peersen and Nagas.(新種チェンマイツエタケ(新称)、X.chiangmaiae var.raphanipes(Berk)R.H.Peersen and Nagas.(転配置新組合せ)ヒマラヤツエタケ(新称)。ツエタケ亜属:X.aureocysidiaa R.H.Peersen and Nagas.(新種)ミヤマツエタケ(新称)、X.globospora R.H.Peersen and Nagas.(新種)フキアゲマルミノツエタケ(新称)、X.japonica Doerfelマルミノツエタケ、X.orienalis R.H.Peersen and Nagas.(新種)ブナノモリツエタケ(新称)、X.orienalis var.margariella R.H. and Nagas.(新変種)コブリブナノモリツエタケ(新称)、X.vinoconusa R.H.Peersen and Nagas.(新種)キタカタチャシミツエタケ(新称)。