著者
三野 正洋 長井 浩
出版者
Japan Wind Energy Association
雑誌
風力エネルギー
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.18-20, 1982

本年1月から3カ月の間に、3カ所、計5機の風車を見学したので、それぞれを簡単に紹介し、読者の参考に供したい。いずれも風車をごく間近に見ることが出来るので、機会があれば諸氏の見学をおすすめしたい。<BR>それらの風車は<BR>1.千葉県機械試験場の加藤式ゼファー風車<BR>2.和歌山県串本町の関西電力のサボニウス、ダリウス風車。<BR>3.和歌山白浜町松下エネルギーランドの2種のペロペラ風車である。
著者
高原 景滋 銘苅 壮宏 新城 文博 石原 孟 松浦 真一
出版者
Japan Wind Energy Association
雑誌
風力エネルギー (ISSN:1884457X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.40-47, 2004

2003年9月11日に沖縄県宮古島を直撃した台風14号 (マエミー) は、中心気圧912hPa (全国歴代4位) の過去30年間で最大級の台風であった。宮古島地方気象台では、最大風速38.4m/s、最大瞬間風速74.1m/sを記録した。<BR>当社が保有する6基 (2, 900kW) の風力発電設備のうち、3基が倒壊、2基がブレード破損、1基がナセル損傷等の被害を受けた。平良市の宮古風力発電実証研究設備では、3号機と5号機の風車はタワーの入口扉上部で座屈して倒壊した。倒壊を免れた4号機はナセルを損傷し、6号機はブレード折損等の損傷を受けた。また、城辺町の七又風力発電実証研究設備では、1号機は基礎破壊により倒壊し、2号機はブレード折損等の損傷を受けた。<BR>風車倒壊等事故時の風速解析結果から、台風14号が通過した際の風力発電サイトでの最大風速は60m/sに達し、また、最大瞬間風速については90m/sに達したことを確認した。一方、構造解析の結果、タワーの座屈倒壊や基礎の破壊について、そのメカニズムを解明することができた。