著者
松橋 通生
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1995

生物細胞が音波信号を発して同種又は異種の細胞がこれに応答すること、また多くの天然物質が赤外線等の電磁波の断続波を受けて音波を発すると、そのある周波数の音波が細胞によって受信され、細胞の増殖を促進又は抑制するように働くことを明らかにした。このような現象ははじめ細菌細胞で見出されたが、高等動植物にも存在することが分かった。本研究は以下の数項目の現象究明よりなる。1.枯草菌菌体からの音波シグナルの検出。光音響スペクトロメトリに用いるカプラーと超高感度マイクロフォン-アンプ系を転用して約50mgの枯草菌湿菌体より発する音波を捕らえ、フーリエ解析によってそのスペクトルを検出したところ、9kHzを基音とする倍音を頂点に、ややなだらかな数個のピークと、他に共鳴と思われる少数個のシャープなピークを得た。2.枯草菌と近縁のBacillus carboniphilusを音波信号の受信者とし、関数発生機に接続したスピーカより種々の周波数の単一・連続な音波・超音波を与えた時、同様に9kHzを基音とする倍音を中心にした周波数帯の音波・超音波が最もよく同菌の増殖を促進した。3.大腸菌を受信者としたときは数百ヘルツ以下の低周波帯の音波が同菌の増殖を抑制した。4.生きている細胞ばかりでなく木材、コルクや土、砂、鉱物、一部の金属等が赤外線等の断続波を受けてこれを音波に変え、B.carboniphilusやその他の類縁の細菌の増殖を促進する事を見出した。5.枯草菌、大腸菌、B.carboniphilusより音波応答に関する変異株を分離して解析した。6.めだかの受精卵の孵化を細菌、酵母、グラファイト、スピーカからの音波が抑制又は促進する事を見出し、この音波に感受性の一定の時期のあることを明らかにした。

言及状況

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KAKEN — 研究課題をさがす | 細胞の増殖を調節する新しい細胞間シグナル機構;微生物・高等生物の音波信号 (KAKENHI-PROJECT-07456052) https://t.co/A2ATt16OQJ こんな論文見つけた。 ある電波の信号により、微生物の増殖が確認された。コロナウィルスもある周波数により増殖する可能性があるかもね!
@itokenstein EMはまだ直ちに一刀両断出来るので悩まないのですが、時に “この機関 and/or 研究者が… ううむ” となるネタがあり、困ってしまいます。 例えばこれなどは事実なら大変興味深いですが、続報があるのか…。 https://t.co/e0yI2cIRMO
…するように働くことを明らかにした。このような現象ははじめ細菌細胞で見出されたが、高等動植物にも存在することが分かった。 http://t.co/wuquuO7C ←やっぱり!!!細胞間は、電気信号というテレパシーを使っているんですね。。。まさに、アメーバー。

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