著者
佐々木 美津代
出版者
和歌山県立医科大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1999

現在保存されている120家系(ダウン症者とその両親)のリンパ球樹立細胞株に加えて、新たに30家系の細胞樹立を行った。DNA抽出はGenとるくんにて行い、蛍光標識したprimerでPCRを行い、dinucleotide repeatの多型を検出する方法を行った。ALF expressシークエンサーにて電気泳動し、Fragment managerを用いてband patternを解析した。ダウン症者の21番染色体3本の由来に関しては、4群(maternal hetero or homo-disomy,paternal hetero or homo-disomy)を判定すべく、2種のprimerで検討した結果、hetero-disomyに関しては有意な結果が得られたがhomo-disomyに関してはslippageによる2bpおきのピークが存在するため量的な判断が行いにくい。さらに、tetranucleotide repeatの2種のprimerを検討中である。primerはIFNAR-IVS5-5',IFNAR-IVS5-3'1でproductsの大きさは195〜215bp、条件は論文と異なり、95℃30s-54℃30s-72℃30s 40cycles。もう1種のprimerはVS17T#3',VS17T#4でproductsの大きさは172〜264bp、条件は論文と異なり、95℃30s-55℃30s-72℃30s 40cycles。VS17Tに関してはバンドがラダー形成するためさらに条件の設定変更が必要である。また、RFLPによる量的な検討も平行して行う。平成11年、大阪でダウン症フォーラムが開催され、ダウン症児の健康管理に関して情報交換、健康手帳の執筆に参加した。

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こんな研究ありました:マイクロサテライトによるダウン症過剰21番染色体由来検討とモザイク発生機序解明(佐々木 美津代) http://t.co/YLIehyO0wo

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