著者
松本 欣三 Suresh Awale 藤原 博典 堀 悦郎
出版者
富山大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

ADHAを含む発達障害(DD)と病因と症状が類似する隔離飼育マウスをエピジェネティック発達障害モデルとして用い,発症機構と漢方薬(抑肝散,桂枝湯)による治療及び予防を検討した。抑肝散のみが注意様行動,一部の症状に対して治療効果を示した。一方,抑肝散や桂枝湯の投与を発達初期から開始した場合,DD様症状が抑制されたことから,両漢方薬はDDの予防軽減に有用と推測された。また隔離飼育動物では神経ステロイドのアロプレグナノロン (ALLO)の生合成が障害されている点に着目し,脳内ALLO量を低下させた結果,社会性行動の障害が誘導されたことから,ALLO産生障害がDDの発症に関与する可能性が示唆された。

言及状況

Twitter (2 users, 2 posts, 1 favorites)

#自閉症スペクトラム #漢方薬 #加味逍遙散 かみしょうさん以下KSS ASDには脳内神経ステロイドの低下によるGABA神経系機能の低下が関与する。 KSSは用量依存的に障害を改善した。また反復的身繕い行動の発現に対しても用量依存的な抑制効果を示した。 https://t.co/7yoQ5bh2Z4 #研究 #発達障害

収集済み URL リスト