著者
西田 一豊
出版者
千葉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究事業では福永武彦を文化史中で捉え直す作業を行った。結果として、福永武彦と戦後の雑誌を中心とするメディア史、または文化史との関連として以下のことが判明した。福永武彦は1956年に加田伶太郎として探偵小説を発表するが、そこには当時の探偵小ブームを背景とし、新たな週刊雑誌の創刊など活字メディアの隆盛の中で、新しい書き手として要望されたものであった。また小説の精読を通じて、福永武彦のロマン主義的要素を解明し、論文にまとめた。さらに未発表の資料調査や書簡の調査を通じて、小説が作り上げられる過程が明らかとなった。

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加田伶太郎名義の扶桑社版全集未収録作品「某月某日」はP+Dに入ったけれど、「トンネル」は東京創元社版にも入らないのね。法月センセの解説で触れてもらえるとありがたいが…https://t.co/tcOkCYftcw
加田伶太郎名義の全集未収録作品についてはここに載ってる。https://t.co/Ya1ZR4sOMb

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