著者
西田 圭吾
出版者
鈴鹿医療科学大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

マスト細胞の顆粒中には亜鉛が豊富に含まれていることが報告されており、脱顆粒に伴って細胞外に放出されることが知られている。しかし、その役割とメカニズムについては明らかにされていなかった。そこで、マスト細胞顆粒中へ亜鉛を取り込む機構、そして細胞外に放出された亜鉛の役割解明を目的とした。本研究においてマスト細胞における顆粒内への亜鉛取り込みに関与している分子として亜鉛トランスポーターZnT2の同定に成功した。ZnT2欠損マスト細胞では刺激依存的な放出亜鉛が観察されず、またZnT2KOマウスでは皮膚創傷治癒の遅延が生じた。以上、本研究によりマスト細胞から放出される亜鉛の生理的意義を初めて示した。

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マスト細胞放出亜鉛の創傷治癒における役割解明  https://t.co/FfYJgIXFzL https://t.co/QZiKJo5SZT https://t.co/Rr2Yj7EbVU

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