著者
田中 晶子
出版者
昭和大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

今年度は、健常者の研究結果を踏まえて、意識障害患者を対象に呼吸数・脳波に加え唾液を用いてオキシトシンとコルチゾールでストレスの定量的測定を行い、快刺激が高まるタッチング刺激の実施時間・速度・部位を特定することを目的としていた。そこで、昭和大学藤が丘病院EIユニット及び脳神経内科病棟で研究を実施する為に、倫理審査申請書を作成していた。しかし新型コロナウイルス感染症が収束せず、意識障害患者を対象として臨床研究が実施できる状況ではなかった。従って意識障害患者の脳波・呼吸数及び唾液を用いてオキシトシンとコルチゾールでストレスの定量的測定を行い、快刺激が高まる刺激の実施時間・速度・部位を特定するという目的を達成することはできなかった。そこで今年度は、意識障害患者を対象とした臨床研究を実施するにあたり、非接触で、簡便にタッチング効果を検証できる測定装置について検討を行った。田中は「さする」刺激を1分間実施した時に皮膚血流が増加した(田中,2017)という研究結果を明らかにしている。この結果を基に非接触で簡便な毛細血管スコープ装置を購入した。この装置は、指先の毛細血管及び血流を測定できる装置である。この装置を用いて、「触れる」「さする」刺激時におけるタッチングが末梢血管及び血流にどのような変化を及ぼすのかについて明らかにし、今後、意識障害患者を対象とした臨床研究に繋げていくという研究実施計画に変更した。

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