著者
金蔵 拓郎
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

本研究はCD147/basigin を介するTh細胞の分化制御機構と乾癬病態形成を解明する目的で計画された。CD147/basiginは解糖系の調節を介してTリンパ球の分化と活性化を制御している。すなわちCD147/basiginはモノカルボン酸トランスポーター(monocarboxylate transporter; MCT)と複合体を形成することでMCTの細胞膜への正常な発現をサポートし、解糖系の代謝産物である乳酸の細胞膜輸送を制御している。平成30年度はCD147/basiginの解糖系を介するT細胞の活性化に対する関与をin vitroの系で検討することを計画した。この検討のために野生型マウス由来のT細胞 (T-wt)とCD147/basiginノックアウトマウス由来のT細胞 (T-ko) を用いてそれぞれPMA + ionomycinあるいは固層化した抗CD3/抗TCR抗体で刺激し、MCT1, MCT4の細胞膜上の発現を観察する。平成30年度にはT細胞を刺激する実験系を確立した。ノックアウトマウスは連携研究者が保有しておりヘテロ同士を掛け合わせてホモのノックアウトマウスを得るが、CD147/basiginの機能上ホモのノックアウトマウスの産生効率が極めて低く、研究に十分な数を得るのに長期間を要することが判明した。そこでメイティングによる繁殖を進める一方で、乾癬では免疫系細胞が病態形成に重要な役割を果たしている事実に鑑み、ホモのノックアウトマウスの骨髄を用いて骨髄キメラマウスを作成する方針とした。骨髄キメラマウスはホモのノックアウトマウスが1匹得られれば作成可能である。平成30年度はキメラマウスのレシピエントマウスの繁殖を行なった。

言及状況

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CD147 は胎盤の着床現象を左右していて、CD147ノックアウトマウスは着床しない現象が起こるらしいので、アビガン同様、妊活目標がある人達は注意が必要かもしれないです(罹患が影響あるのか、アンタゴニスト治療があるのかは定かではな… https://t.co/eCJWqny5FB

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