著者
石渡 賢治
出版者
東京慈恵会医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

芽殖孤虫は、成虫が確認されていない幼条虫であり、これまで人体例は世界で21症例程であるが予後の極めて悪い寄生虫症を起こす。うち7例が本邦例で最新症例は1989年に虎ノ門病院から報告されている。患者の高い致死率は、骨を含む全身の臓器で幼条虫が無秩序に増殖・転移し、さらに既存の抗寄生虫薬が効かないことによる。申請者は、世界で唯一人体例から分離した芽殖孤虫をマウスで継代維持し、腹腔内で増殖し、肝臓、腹膜、横隔膜および肺に病変を形成することを確認している。本研究は、マウス感染系と培養系で芽殖孤虫の増殖および転移様式の一端を明らかにし、同時に新規治療法を開発することを目的としている。

言及状況

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@whiteangel9999 これは知りませんでした。嫌な感じの病気でありますが発生頻度が非常に少ないので脅威度は低めですね。なお着々と治療法の開発が進んでいるようです。 https://t.co/8ABfkizmlr

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