著者
清水 琢音
出版者
麻布大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2021-04-28

プリオン病では神経変性が急激に進行する。しかしながら神経変性のメカニズムはわかっておらず、致死的疾患である。我々は、神経細胞において分泌系タンパク質であるプリオンタンパク質のミトコンドリアへの異所性の局在が、ミトコンドリアの細胞膜へ向かう順方向の移動を阻害して核周囲の集積を引き起こすことを見出した。神経細胞におけるミトコンドリアの核周囲への集積は神経末端におけるATPの供給不全を起こすため、神経細胞の機能不全に直結する。そこで本研究は、この現象がプリオン病における神経変性の大きな原因であると考え、この分子機構を明らかにすることを目的とする。

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以前からプリオン病の方は、ミトコンドリア不全という論文はあった。この研究は、ミトコンドリア不全からプリオン病というルートの可能性がみえる。(あくまで王子の理解) https://t.co/CGumyi0dMw

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