著者
高山 哲朗
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

腸管NK細胞にはNKp44とNKp46の細胞表面分子により大きく二つの集団に分類され、正常腸管においてはこれらの細胞集団が均衡により腸管免疫の恒常性が保たれていることを示した。一方、クローン病においてはこれらの著しい不均衡が生じており、病態に関与している可能性を示した。また、腸管NK細胞の活性化には腸管マクロファージとの相互作用が重要であることを見出し、ここにかかわる因子としてIL-23とTL1Aの存在を見出した。これらの結果はNKp46+NK細胞がクローン病の病態に関与する可能性を示唆するものと考えられた。

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2010年度 採択課題:腸管NK細胞の炎症性腸疾患への関与の解明及び細胞集団の移行性の検討 研究課題番号:22790668 http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/22790668/2010/1/ja

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