著者
朴 秀賢
出版者
北海道大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

bFGF依存性に増殖する成体海馬歯状回由来神経前駆細胞(ADP)の培養系を用いて、我々は既にGSK3βが糖質コルチコイドアナログであるdexamethasone(DEX)によるADPの増殖抑制に関与していることを見出していた。また、更にその詳細なメカニズムについて検討したところ、ROCK2がGSK3βの活性調節に関与していること、bFGFとDEXがROCK2の発現を相反的に調節することも見出していた。そこで、実際にin vivoにてROCK2が成体海馬歯状回神経細胞新生に関与しているか否かについて検討すべく、(1) in situ hybridizationを用いてROCK2が実際に成体ラット海馬歯状回神経前駆細胞で発現しているかどうか、(2) in vivoでROCK2が実際に成体ラット海馬歯状回神経前駆細胞の増殖に関わっているかを調べることを目的に、レトロウイルスベクター及びレンチウイルスベクターを用いたROCK2の強制発現系の構築、をそれぞれ行い、後述の通りの一定の成果を得た。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

2010年度 採択課題 難治性気分障害の新規治療標的の探索~成体海馬神経新生の分子機構の解明から 研究課題番号:22791102 http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/22791102/2010/1/ja

収集済み URL リスト