- 著者
-
小林 龍彦
- 出版者
- 四日市大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2011-04-28
中国の明清代にイエズス会士が漢訳した西洋の数学・天文・暦学書を漢訳西洋暦算書と言う。これら書籍は八代将軍徳川吉宗の禁書緩和政策によって我が国へ舶載され、日本人が広く研究するところとなった。本研究ではこれら書籍の日本への伝播と日本の暦算家への影響について研究した。享保11年舶載の『暦算全書』は建部賢弘や中根元圭らによって翻訳されたが、これ以降、日本人は三角法の重要性を認識し、天文・暦学や測量術の研究へ応用するようになった。天文方の高橋至時や間重富は『霊台義象志』から振り子の等時性と物体の落下法則を理解した。また。高橋が同書と『西洋新法暦書』から大洋航海法を学んでいたことも解明した。