著者
高橋 規郎 大石 和佳 丹羽 保晴 並河 徹 稲葉 俊哉
出版者
公益財団法人放射線影響研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

原爆被爆者等を対象とした疫学調査は循環器系疾患のリスクが放射線被曝線量に相関して上昇することを示している。本計画では、この事象を動物実験で検証し、循環器疾患リスクがどのようにして生じるかの作用機序を明らかにすることを目的とした。放射線を照射した脳卒中易発症性高血圧自然発症ラット(SHRSP)を用いた実験では、寿命の有意な短縮、および、脳出血等の重篤度に顕著なる亢進が認められた。一方、高血圧自然発症ラット(SHR)では、収縮期血圧値は線量に比例して高値を示した。また、種々の血液マーカーにも線量に比例した増減が観察された。我々の実験が作用機序の解明に重要な役割を果たすことが示された。

言及状況

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放影研の研究 〝放射線被曝が脳卒中リスクを上昇させることは間違いない 低線量被曝で心臓、血管が傷付き、脳卒中や循環器疾患を引き起こす。晩発的なDNA損傷応答を心臓や腎臓で誘発。鎖骨・乳腺リンパ節への放射線療法が脳卒中リスクを増大〟 関東東北は放射線管理区域だ。 https://t.co/eGoZLMLhNw https://t.co/A7OMiJFeHl

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