著者
川島 高峰
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

敗戦後、東アジア社会主義圏に抑留・残留を余儀なくされた邦人の帰還交渉が行われた。国際共産主義運動は抑留を政治的に利用し、抑留者の帰還をアクティブの入国手段とした「偽装抑留」や、引揚船を日ソ間の工作活動に利用するため船員等を組織化するといった非合法的な活動を展開した。1950年代の平和攻勢の下では、帰還交渉が社会主義陣営に有利に展開するよう様々な合法・非合法の活動を展開し、そこでは戦前のコミンテルン期の国際共産主義の活動家がシベリア抑留に際し、抑留者として民主化運動指導者層にいたことが認められた。

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こんな研究ありました:東アジア社会主義圏における邦人抑留及びその帰還交渉と国際共産主義運動の検証(川島 高峰) http://t.co/rzAjibQcWG

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