著者
朝野 維起
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

昆虫の外骨格は、キチン及びキチン結合性タンパク質を主成分とするマトリクスである。脱皮に伴って外骨格が硬化する際に、カテコールアミン類がラッカーゼによっての酸化される反応を経るとされている。その結果生じるキノン、およびキノンが異性化されて生じるキノンメチドは反応性が高く、周囲の成分と共有結合的に架橋構造をつくる事で、外骨格が硬くなると考えられている。本研究は、キノンメチド生成に関わるキノンイソメラーゼの単離を目的とした。家蚕蛹外骨格の抽出物を出発材料に、各種クロマトグラフィーによる分離操作を行った結果、キノンイソメラーゼ活性を示す因子をほぼ単離した。

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@ogawaissui ジフェノール類はフェノール2個くっついたやつとベンゼン環にOHが2個くっついたやつがあるのですが、昆虫の場合は後者のカテコールが多めに含まれて外骨格形成時の架橋に使用されてるようですわ https://t.co/luGh6KrWub

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