- 著者
-
千葉 慶
- 出版者
- 千葉大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2012-04-01
本研究では、石坂洋次郎原作の映画作品を主な対象として、戦後日本映画において「民主主義」がどのように表現されたのか。そして、時代的変化に応じて、その表現がいかに変化していったのかを考察した。本研究では、石坂洋次郎映画における「民主主義」表現の原則を明らかにした。それは、第一に自己決定権の拡張であり、第二にその結果必然的に生じる他者との軋轢を解消する手段として暴力ではなく対話の精神で応じることである。時代的変化によって後者はだんだん曖昧化してゆくものの、前者が維持されていたことが明らかとなった。