著者
井手 香織
出版者
東京農工大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

ヒトの過敏性腸症候群(IBS)や炎症性腸疾患(IBD)の病態には腸管クロム親和性細胞(EC細胞)が産生するセロトニン(5-HT)が深く関与している。本研究ではこれに着目した犬IBDの病態解析を行った。まず免疫組織化学染色によって犬十二指腸粘膜組織中に特徴的な5-HT陽性細胞を確認し,犬のEC細胞であると考えた。そしてこの細胞は健常犬群と犬IBD群で数に差が認められた。さらに5-HT産生に関わる酵素TPH1,組織中の5-HT除去機構であるSERTの遺伝子mRNA量を両群で解析し明らかにした。

言及状況

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セロトニンとの関係が最も有名なのは IBSであるものの、IBDのように消化管粘膜に組織学的な炎症像を伴うケース や、腸内細菌に対する免疫学的な応答異常が存在する場合が認識されており、これにセロトニンの異常が関与している可能性を示唆する研究結果が報告されている。 https://t.co/8YDTgmhdYP https://t.co/DD9LyLhG9U

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