著者
平沢 達矢
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

横隔膜は、哺乳類系統で独自に獲得された進化的新規形態であるが、その起源や初期進化については未解明のままであった。本研究では、基盤的単弓類をはじめとした化石骨格の調査とHox遺伝子発現パターンの観察を通じて、横隔膜は祖先動物の肩の筋から進化したという新しいシナリオの証拠を得た。また、胚発生における外側体壁の変形を解析し、羊膜類では心臓の位置が胸郭内部に移動する際に頚部レベルの外側体壁も同調して胸郭内部に引き込まれるが、哺乳類の横隔膜はこれを基盤として胸腔と腹腔を分ける構造として成立したと考えられた。

言及状況

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WBSで宮崎名産「鶏ハラミの炭焼き」を紹介してて、ハラミ(横隔膜)って哺乳類特有だけどなんで?とくぐったら、祖先動物の肩の筋肉が由来らしい、とか。 KAKEN — 研究課題をさがす | 哺乳類横隔膜の進化的起源解明の突破口:遺伝子、細胞、ペルム紀~三畳紀化石の統合 https://t.co/lNfY8QwQYb
横隔膜は肩の肩甲骨のあたりの筋から派生したものかもしれぬとのこと https://t.co/lKrcov6F5M

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