著者
浜口 俊雄
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

観測値とGCM出力値の差からGCM出力値を統計的ダウンスケーリングする既往補正手法に,地球統計学から推定された調整パラメータの空間分布を得て,任意点でのGCM出力値の最適な補正を行う提案をした.それで得られた同出力補正値を用いて気候変動による地下水への影響評価を,高知県物部川流域沿岸部の塩水侵入度合で算定したところ,現在気候の塩水侵入度合に比べ世紀末の将来気候では,降雨による地下水涵養量が減ることで更に内陸部へ深く塩水が侵入し,農地環境は悪化する可能性があるという結果を得た.海面上昇も考慮したならば更に悪条件となる.したがって沿岸部で同様の結果となる流域を他に特定して早期に策を打つべきである.

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