著者
白戸 憲也
出版者
国立感染症研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

多くのエンベロープウイルスはエンドサイト―シス経由で細胞侵入する。ヒトコロナウイルス(HCoV)229EもエンドゾームのカテプシンLを利用すると考えられてきた。本研究では、我々はHCoV229Eの臨床分離株はATCC株のような細胞順化株とは異なり、エンドゾームのカテプシンLよりも細胞表面のTMPRSS2の利用を好む事を発見した。エンドゾームはTLR認識など、自然免疫応答の主要な場所であり、本来のHCoV229Eはおそらく細胞表面からの細胞侵入によってエンドソームを飛び越えるように進化したと考えられる。ATCC株におけるこれらの性質は、長い間の細胞継代によって失われたと考えられる。

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https://t.co/9pXIMacY4I コロナ229Eの継代培養 20 代継代株では S 蛋白質に S574I の変異 (ATCC 株における I577S)が見られた。臨床株は HeLa 細胞におけるウ イルス複製は ATCC 株より 1log 低いが、20 第継代株(p20)ではその差は無くなり、ATCC 株と同等のウイルス複製を示すようになっ た。

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