著者
三好 純矢
出版者
アジア市場経済学会
雑誌
アジア市場経済学会年報 (ISSN:21851379)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.19-27, 2021 (Released:2021-09-27)
参考文献数
24

現在COVID-19の影響により縮小を余儀なくされている観光事業であるが,今後は事業を再開し拡大していかなければならない。本研究では,外国人の訪日観光体験の一つとなる民泊体験において,住宅提供者(家主)の宿泊体験への関与が,民泊体験の価値に与える影響を明らかにする。体験型の民泊が増加する中,ホテルや旅館のように専門的な知識や技術に基づいた宿泊サービスを提供するスタッフがいないことが,民泊事業の特徴の一つである。外国人観光客の場合,言語や慣習などがサービス体験や相互作用の障壁となることが想定される。このような民泊事業の特徴を踏まえ,本研究では家主居住型の民泊における台湾人観光客との価値共創について検討する。