著者
宇城 輝人
出版者
公立大学法人福井県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、就業者の大半が雇用され、社会保障が雇用に関連づけられるような社会(賃労働社会)の成り立ちを、以下の3点に焦点をおいて知識社会学的に検討した。(1)労働と非労働の境界線が19世紀末から20世紀前半のフランスでどのように構成されたのか。(2)労働の残余だった非労働がどのようにして人間の本質として経験されるのか。(3)そのような非労働を生きる人間たちの集団生活がどのような空間秩序(都市、郊外)のもとに形成されたのか。
著者
神谷 充伸 WEST John A.
出版者
公立大学法人福井県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

世界各地から単離された広塩性紅藻セイヨウアヤギヌについて遺伝子解析と交雑実験を行った結果、以下のことが明らかになった。(1)異なる系統群で何度も無配生殖化が起こった;(2)解析した無配生殖株の7割以上はヘテロ接合体(フロリダとオーストラリアの株は異質3倍体);(3)遺伝子型がホモの無配生殖株は有性生殖を行うことがある;(4)遺伝的に分化した有性生殖株の間で交雑を行った場合、F_1胞子体が無配生殖化する場合がある。