- 著者
-
平基親 編
- 出版者
- 写
官職の解説書。平基親(1151-?)著。令制の官職(令外官も含む)を列記し、補任される者の身分、家柄、資格等を記す。本奥書によれば正治2年(1200)頃の成立。本写本は室町時代末ころの書写と推定される。巻末の奥書に、元弘元年(1331)、大永5年(1525)の年次を有するが、いずれも本奥書で転写本と認められる。官職名に朱の丸、合点を付す(第17~26丁を除く)。原表紙に「舩橋」黒印、奥書左上にも朱の同印があり、巻頭に「経賢」、「清原」(壺型)、「舩橋蔵書」、「天師明経儒」の各朱印を捺す。これらは儒学の家舟橋家のもの。舟橋家はもと清原家で、慶長6年(1601)秀賢の時に舟橋を家名とした。印記に見える経賢(1640-1708)は秀賢から4代目に当たる。