著者
小林 猛久 淺間 正通 小林 稔 杉本 昌昭 西岡 久充 田中 美和
出版者
和光大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

地元中小企業がその機動力を以て大学教育に積極的に関与し、同時に学生達もそれらの中小企業から定期的なフィードバックを得て商品の企画開発、ビジネスコミュニケーションの実用的具現など、欧米的なインターンシップの実質を担保しながら実効を得られるシステムを構築できた。そしてこの実践により、多くの学生が地元の中小企業への就職を考えるようになり、実際に複数の学生が就職を果たすという具体的成果が出た。
著者
福島 みどり
出版者
和光大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、話しことば資料を中心に、小説・新聞・広告などの書きことば資料も加え、広く他動文の用例を収集し、逸脱的特徴を持つ(1)接続助詞的なヲの文(2)状況を表すヲの文(3)とがめだてを表す「何ヲ」文(4)(3)と似た意味を表す逸脱的な「何ガ」文について考察した。その結果、それらの文の意味解釈には、同じ形式を持つ他動文のうちのあるタイプをベースとした類推が働き、ベース構文の意味を写像して創造的に変容解釈・補充解釈を行うことにより成り立つことを主張した。特にAガBヲVという形式を持つ他動文について、(1)~(3)の逸脱的特徴を持つ他動文がベースとする他動構文は、他動構文の中でも、使用頻度が十分であり、また、典型的他動性の意味を持つタイプの構文であることを主張し、実際の言語使用において構文が重要な役割を果たすことを示した。
著者
松村 一男 大澤 千恵子
出版者
和光大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

小学校低学年の国語授業における伝統的言語文化の教え方について、現場教員から現状の問題点について意見を聞いた。それを受けて、教材の提示や教え方に工夫をした模擬授業を行った。教員からの反応は総じて好意的であった。本研究ではより広い展望を得る準備段階として、まず小学校低学年の国語教育に範囲を限定した調査を行ったが、小学生児童も成長し、その後は高校段階になると、古文では『古事記』神話に出会い、また日本史の授業では古代の資料として『古事記』や『日本書紀』に出会い、伝統的言語文化での記述をどのように理解するかという別の形での教育が必要となる。本研究ではそうしたより高学年での対応についても提言を試みた。
著者
山本 由美
出版者
和光大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

学校統廃合の実態について日米比較研究を行った。日本については、46都道府県別の戦後改革期以降の年度別廃校数の推移について調査を行った。学校統廃合には、①第1のピーク、昭和の大合併期、②第2のピーク、1970-73年の過疎地対策振興法のもとでの小学校統廃合、③第3のピーク、2000年前後の新自由主義教育改革期の統廃合と区分されてきたが、自治体によって状況が異なることが明らかになった。また、アメリカのデトロイト市とシカゴ市の大規模統廃合について、デトロイト市では小・中の統合、すなわち小中一貫校を用いた統廃合によって2003年から2013年の間に公立学校数が3分の1になったことが明らかになった。