- 著者
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須貝 千里
- 出版者
- 国語教育思想研究会
- 雑誌
- 国語教育思想研究 (ISSN:21878625)
- 巻号頁・発行日
- no.20, pp.1-47, 2020-05-01
本稿は、『法政大学教職年鑑』(2019年度臨時増刊号2020年3月27日)掲載の拙稿「小学校1年生、〈困った質問〉に向き合い続けて一文学教育を拓く、今日の「国語科」の課題一」の全面改稿版である。「小学校1年生、〈困った質問〉」をめぐる問題は、「おうち」の問題を「おうち」と「おうち」をめぐる問題へ開いていく。田中実が提起する〈近代の物語文学〉と〈近代小説〉をめぐる問題に、である。了解不能の《他者》をめぐる問題の探究が改稿にこだわり続ける理由である。60数年前の「三日月」の宿題の再提出をし続けている、と言ってもいい。どういうことか。〈主体〉の再構築のために、「文学作品の「教材研究」と〈単元〉の始まり」を問い、「文学教育を拓く、今日の「国語科」の課題」に応えていこうとしている。なぜ、そうなるのか。こうした探究の軌跡を、本誌『国語教育思想研究』誌上にて、公表する。