著者
米良 克美
出版者
学校法人 グロービス経営大学院大学
雑誌
グロービス経営大学院紀要 (ISSN:27584046)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.107-110, 2023-11-30 (Released:2023-12-05)

働く社会人において,日々勉強し自身の知識やスキルを更新し続けることは,自身の価値を高めることにつながる.しかし,働く社会人が日々どの程度勉強しているのか,さらには,日々の勉強時間と主観的幸福度の関係については明らかにされていない.そこで本研究では,日本の働く社会人における勉強時間の実態を調べるとともに,勉強時間と主観的幸福度の関係を明らかにすることを目的とした.日本の働く社会人において,日々勉強している人の割合は36%であり,その勉強内容や勉強方法はさまざまであった.また,職位が高いほど,年収が高いほど,1日あたりの勉強時間が長かった.さらに,日々勉強していない人と比べて,勉強している人の方が高い主観的幸福度,キャリア満足度,仕事能力に対する自信を示すことが明らかとなった.
著者
米良 克美
出版者
学校法人 グロービス経営大学院大学
雑誌
グロービス経営大学院紀要 (ISSN:27584046)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.51-54, 2023-03-31 (Released:2023-04-11)

日本のビジネススクールで経営学修士(MBA)を取得すると主観的幸福度が向上する.
著者
大久保 史佳 小笠原 太一 竹林 佐那 野㟢 祐未 吉川 幸雄 難波 美帆
出版者
学校法人 グロービス経営大学院大学
雑誌
グロービス経営大学院紀要 (ISSN:27584046)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.99-106, 2023-11-30 (Released:2023-12-05)

日本の国立公園では,法的に管理運営を強制することができない中,数多く存在する「ステークホルダー(所有者,事業者,関係当局,地域等)間の合意形成の難しさ」が共通の課題としてある.本研究では,自然を保全しながら国立公園の管理運営がうまくいっている尾瀬国立公園と複数の国立公園を比較し,ステークホルダーの合意形成の難しさという課題をいかに解決することができるかを明らかにしようとした. 尾瀬国立公園は,福島県,栃木県,群馬県及び新潟県の4県にまたがり,本州最大の高層湿原である尾瀬ヶ原(約760ha)を始めとした大小の湿地群(池塘)であり,日本の国立公園全34公園中19番目の広さを誇る. 調査の結果,尾瀬国立公園では,植生回復事業による湿原面積の回復や湿原保護のための木道敷設など自然の保護と人々の観光利用の促進に,民間企業が多大な貢献をしていることが明らかになった.一方,国立公園ごとに地域性や歴史といった特性の違いがあり,それによって生じる課題やステークホルダーの積極的な関わりに向けての動機付けの方法なども多種多様であるので,国立公園毎に適した体制づくりや運営方法が存在すると考えられる.
著者
高見 涼太郎 滝 謙介 田久保 善彦
出版者
学校法人 グロービス経営大学院大学
雑誌
グロービス経営大学院紀要 (ISSN:27584046)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.41-50, 2023-03-31 (Released:2023-04-11)

グロービス経営大学院を修了した後,1年以上経過した修了者に対し,教育理念の実践状況,修了後のキャリアに関する内観及び実社会における活動に関するアンケート調査を行い1,788名から回答を得た。年収が増加した(約68%),業績・実績を上げた(約60%),昇進した(約50%)というポジティブな変化がみられ,修了により社内外の評価を概ね高めることにつながったとする回答者は全体の9割を超えた。修了生のロイヤリティ指標としてNPSを計測した結果は+42.4であった。社内外の評価を高めることにつながった,思い描くような人生に近づいた,人的ネットワークによる心の拠り所が得られた,の3項目はNPSと間に正の相関があった。本結果からグロービス経営大学院において得られた様々な効用は内的な充足感に加え,外的な評価にもつながったと考えている回答者が多く見られることが分かった。