- 著者
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景山致恭,戸松昌訓,井山能知//編
- 出版者
- 尾張屋清七
- 巻号頁・発行日
- 1849
嘉永年間刊行図を中心とする尾張屋板江戸切絵図28図。嘉永年間の26図揃のうち「小石川絵図」を欠く25図と、安政3年新刻の「根岸谷中辺絵図」「隅田川向島絵図」の2図、および文久2年に「四谷絵図」を分割して刊行された「内藤新宿千駄谷辺図」よりなる。尾張屋板は嘉永板26枚揃、これに安政刊の「根岸谷中辺絵図」「隅田川向島絵図」が加わり、嘉永刊記の大部分を安政4年刊に統一して計28図、文久年間に「築地八丁堀日本橋南絵図」が「京橋南築地絵図」「霊岸島八丁堀日本橋南絵図」の2枚に分割改板され、「内藤新宿千駄ヶ谷絵図」「八丁堀細見絵図」の新刊があって、文久3年、尾張屋板31枚の揃いが完成する。「八丁堀細見絵図」は別扱いになる場合も多い。武家、寺社、町家、川・堀・海、山林・原・土手などを色分けし、 上・中・下屋敷、木戸など記号であらわす。多色、寺社の絵画的表現など錦絵風の親しみやすさで広く用いられた。