著者
大西 幸美 磯村 有希 田中 生雅 荒武 幸代 小林 則子 田中 優司
出版者
愛知教育大学健康支援センター
雑誌
Iris health : the bulletin of Center for Campus Health and Environment, Aichi University of Education (ISSN:13472801)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.11-14, 2017

健康支援センターでは学生や職員の自己健康管理を促すきっかけをつくるため健康講座を行っている。2016年4月の学生定期健康診断時に健康管理医によるメンタルヘルス状況調査が行われ、その中で健康講座へのニーズを尋ねる質問をした。その結果「リラックス法」が最も多かったことからアロマテラピーとリラックス法を兼ねた「アロマキャンドルづくり講座」を実施し好評を得られた。今後も学生のニーズを反映させた講座を企画し健康管理のひとつの手段として役立て頂けるような講座を検討していくことが重要だと考えた。
著者
大野 志保
出版者
愛知教育大学健康支援センター
雑誌
Iris health : the bulletin of Center for Campus Health and Environment, Aichi University of Education (ISSN:13472801)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.11-15, 2016

「心の健康」に関する保健調査を実施した。この調査結果が,支援を必要とする生徒を把握できたかどうかを明らかにするために,保健調査と欠席日数,遅刻回数,早退回数及び保健室利用状況との関連を検討した。その結果,数値としてはいずれも無相関に近い値ながらも有意な結果が得られた。1学期実施の学校メンタルヘルス尺度で「抑うつ傾向」の得点と1学期の欠席日数には有意な相関があった。1学期始業式から11月末までの欠席等の指標との関連は,「対人緊張」の得点は遅刻回数と保健室利用とに有意な傾向があった。さらに,「非効力感」の得点は保健室利用に有意な傾向があった。2学期実施の学校メンタルヘルス尺度では,「身体症状」の得点は2学期の遅刻回数と,1学期始業式から11月末までの欠席日数と保健室利用に有意な傾向があった。さらに,「抑うつ傾向」の得点は2学期及び1学期始業式から11月末までの早退回数とに有意な相関があった。
著者
福田 博美 七條 めぐみ 神谷 舞 小川 真由子 髙木 久美子 松橋 俊太 武本 京子
出版者
愛知教育大学健康支援センター
雑誌
Iris health (ISSN:13472801)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.9-14, 2019-12-31

音楽療法に関する文献検討は多く出されているが、国内の論文について経年的に数量を含めて検討された論文は見受けられない。本研究では、音楽療法についてどのような内容が経年的に語られているかCiNiiの文献タイトルから数量的に検討し、日本においては1955年に紹介された文献がCiNii上で確認され、かなり早くに医療・福祉領域で着目されていた。さらに、2000年以降論文数は100件を超えほぼ維持してきていた。そして近年の傾向を2000年以降の論文から質的に確認し、EBMに基づく音楽療法に向けての量的研究と「演繹的・機能的」研究との相互補完となる研究の必要性が指摘されていた。今後は音楽の生態への影響を含め、さらなる研究の発展が期待された。