著者
吉田 弥生 細井 尚子
出版者
文京学院短期大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

ともに日本で生まれた音楽劇である歌舞伎と宝塚歌劇の影響関係を作品分析を通じて考察し、日本演劇史の一水脈の視点をもって考察した。演者のジェンダー、座付作者の存在、スターシステムの在り方など、相反しながらも共通性をもち、劇場提供、技術提供などの面で密なる関係性も持つ百年であったことが具体的に解き明かすことが出来た。さらには近代における日本演劇に置いて、東アジア演劇世界における位置も確認出来た。
著者
杉本 香織
出版者
文京学院短期大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究では、ヘミングウェイの死後出版作品のマニュスクリプト研究を通じて、遺族や出版社による編纂方法とその問題点を指摘し、ヘミングウェイが生前目指した独自の自伝的アプローチの様相を明らかにした。3年間の研究期間で遂行した作品は、計4作品(『海流の中の島々』『エデンの園』『移動祝祭日』『危険な夏』)。本研究の採択前に研究を終えていた『夜明けの真実』の考察と併せ、最終的にはヘミングウェイの死後出版作品群(長編小説)全体の総括を行った。In this project, I focused on four posthumous works written by Ernest Hemingway : Islands in the Stream, The Garden of Eden, AMoveable Feast and The Dangerous Summer. Based on my research at the Hemingway Collection in Boston, where his original manuscripts are kept, I accomplished two things. First, I defined different editing methods and how they deviated from his original manuscripts by comparing an original manuscript with its corresponding published text. Second, I clarified some of the struggles Hemingway went through when he attempted - and failed - to create a new style of writing auto/biography.