著者
加藤 康子
出版者
文化経済学会<日本>
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.46-54, 2017-09

本研究が対象事例として注目する群馬県前橋市の中心市街地では、商店街の遊休不動産を利用して、民間非営利の市民集団やアーティストが、趣味縁やアートの拠点を構える動きが見られるようになった。本稿は、従来は社会学の領域で扱われてきた趣味縁を、概念の系譜を再確認し、そのうえでまちづくりの文脈において捉え直し、新たな理論的視座を提供することを目的とする経験的研究である。