著者
木村,和孝
出版者
日本理科教育学会事務局
雑誌
日本理科教育学会関東支部大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
no.48, 2009-11-01

小学校・中学校の課程で学習する力学分野の項目として、小学校では力と道具の関係、中学校では、運動とエネルギーがある。これらの内容は、その後に行う中学・高等学校過程での物理分野の基礎的な概念形成に必要不可欠なものである。中でも、重要な学習内容として、力の表現(合力と分力)が挙げられる。本発表では、生徒から出たに都上生活の経験についての質問「砂浜で台車を押して時よりも引いたときの方が簡単に運べた」といった内容を基に、力学的学習内容の理解について、日常生活に用いられる台車の運搬を通して、押す場合と引く場合で加える力に違いがあることを確認し、その結果から分力の考え方を理解することを目的とした学習実践について報告する。