著者
伊藤 壽一 西村 幸司 扇田 秀章 大西 弘恵 山本 典生 田浦 晶子 松本 昌宏
出版者
滋賀県立総合病院(研究所)
雑誌
挑戦的研究(開拓)
巻号頁・発行日
2020-04-01

難聴は人口の高齢化に伴い、認知症との関連もあり、世界的な大問題となっている。しかし、内耳感覚細胞、ラセン神経節細胞の障害に起因する「感音難聴」は薬物治療は不可で、補聴器、人工内耳などの機器による聴覚補償が唯一の方法である。本研究では、再生医学を利用し、細胞移植による内耳細胞の再生と人工内耳の組み合わせで、難聴を克服させようとする計画である。特に移植細胞にはヒト人工多能性幹細胞を用い、人工内耳からの刺激には既存の電気刺激に加え、光ファイバーによる光刺激を用いることに新規性がある。