著者
末松 宗雄
出版者
社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械學會誌 (ISSN:18838715)
巻号頁・発行日
vol.11, no.8, pp.553-557, 1958-08-01 (Released:2009-10-27)
参考文献数
9
被引用文献数
1

研究目的糸の粘弾性体として波動方程式より動粘性係数, 弾性係数の張力および撚数に対する変化を実験的に求めた.研究結果糸へ縦波の進行波を加えて進行波の速度と減衰率より動的粘性係数および弾性係数を求めて(1) 進行波の速度は張力により大きくなる.(2) 進行波の減衰率は張力により小さくなる.(3) 生糸においては張力速度曲線, 張力減衰率曲線は撚数に岡係なく相似の曲線である.という結果を得た.
著者
吉村 元一
出版者
社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械學會誌 (ISSN:18838715)
巻号頁・発行日
vol.7, no.7, pp.445-449, 1954-07-01 (Released:2009-10-27)
参考文献数
1

研究目的織物はその製織時に経糸と緯糸とに適当な張力がかかっており, ある内力を持った状態で交錯されて, 始めて地合つよい織物になるのであって, 無張力状態で交錯されていたり, 一方のみが過度に緊張された状態ではこの交錯状態が片寄ったものになる.これらの関係を製織中の糸張力を変化させて, 織物の断面の写真を撮って調べて見てその類型, 分類等の考察をした.研究結果経糸, 緯糸の張力の大きさ及び糸の弾性伸びによって三つの類型になる.