著者
落合 克隆 塩見 英久 山本 錠彦 オチアイ カツタカ シオミ ヒデヒサ ヤマモト サダヒコ Ochiai Katsutaka Shiomi Hidehisa Yamamoto Sadahiko
出版者
電気情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.136, pp.39-42, 2001-06-19

マイクロストリップ線路とスロットを用いた進行波アンテナと分布増幅器を融合した進行波アクティブ集積アンテナについて報告する。進行波アクティブ集積アンテナは、高出力で指向性が鋭く、ビームステアリングが容易なアンテナである。まず、進行波アクティブ集積アンテナの構成を示し、その設計について議論する。さらに、2.5GHzで動作する試作品を作成し評価した結果、同様な構成のスロットアンテナアレイと比べ、受信電力が20dB増加した。また、給電周波数を750MHz変化する事で最大40度のステアリング角が得られた。An active integrated antenna array consisting of a distributed amplifier and a slot antenna is demonstrated. In this report, a two element array was fabricated and examined. Two slot apertures were embedded in the ground plane of a microstrip feed line with the distributed amplifiers. An observed antenna pattern and steering angle ware also investigated.
著者
藤田 昌彦
出版者
電気情報通信学会
雑誌
Feed-Forward Associative Learning For Voluntary Movement Control
巻号頁・発行日
2005-07

運動学習理論の新しい枠組みを提案する.随意運動の計画段階では,とくに弾道的な運動では運動実行段階も含めて,視覚系や末梢部からのオンライン・フィードバックに依存しない前向きの情報フローで処理を行うのが主であり,運動- 誤差評価- 修正運動を繰り返して間欠的に学習を進めていると思われる.基本的な考えとして,最初の運動指令が修正運動指令を少しずつ取り込むなら,運動学習はうまく行くはずである.場所符号化された運動指令のユニット群から適切な修正運動ユニットを学習信号が指定し,その修正運動指令の成分を長期減弱の学習機構を通して小脳が皮質下降路や大脳皮質内回路の運動指令に徐々に付与するというフィードフォワード連合学習を提案する.付与する指令が修正運動でなく共同運動であれば階層的な連合学習回路によって運動協調を組織できる.提案する学習の回路と機構に基づいて,眼球運動 saccade における適応を小脳皮質の長期減弱機構で説明する.