著者
落合 克隆 塩見 英久 山本 錠彦 オチアイ カツタカ シオミ ヒデヒサ ヤマモト サダヒコ Ochiai Katsutaka Shiomi Hidehisa Yamamoto Sadahiko
出版者
電気情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.136, pp.39-42, 2001-06-19

マイクロストリップ線路とスロットを用いた進行波アンテナと分布増幅器を融合した進行波アクティブ集積アンテナについて報告する。進行波アクティブ集積アンテナは、高出力で指向性が鋭く、ビームステアリングが容易なアンテナである。まず、進行波アクティブ集積アンテナの構成を示し、その設計について議論する。さらに、2.5GHzで動作する試作品を作成し評価した結果、同様な構成のスロットアンテナアレイと比べ、受信電力が20dB増加した。また、給電周波数を750MHz変化する事で最大40度のステアリング角が得られた。An active integrated antenna array consisting of a distributed amplifier and a slot antenna is demonstrated. In this report, a two element array was fabricated and examined. Two slot apertures were embedded in the ground plane of a microstrip feed line with the distributed amplifiers. An observed antenna pattern and steering angle ware also investigated.
著者
塩見 英久 岡村 康行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.432, pp.305-308, 2015-01-22

コンピュータプログラムの総合開発コストを低減するにはPythonに代表されるスクリプト言語を用いるとよい。これまで、スクリプト言語はアルゴリズムの試験実装や比較的簡潔な式の計算などに好んで利用される傾向にあったが、スクリプト言語によるプログラムを高速に実行する技術が進展しつつあり、計算コストにおいてもコンパイラ型の計算言語と遜色ない程度に実行することが可能となりつつある。ここでは、代表的なスクリプト言語Pythonによる数値解析とその高速化に関して調査した結果を述べる。Python言語の3次元FDTDをモデルとした計算式への適用を例題として、各種の高速化手法を実際に適用して比較検討した結果を報告する。
著者
塩見 英久 岡村 康行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.69, pp.53-58, 2014-05-30

近年、シミュレーション技術はますます複雑化が進んでおり、煩雑なコーディング作業を軽減する技術の発展が望まれている。数式処理システムを用いて差分法の漸化式を導出する試みは広く行われているが、FortranやC言語などを対象にするものが多い。GPUやFPGAなどを用いたヘテロジーニアスコンピューティングなどでは、それぞれのアーキテクチャに適した言語でコーディングできることが望ましい。本研究では、プログラミングと数式処理が高度に融合し柔軟な処理が可能なsympyを用いてSIMD的な操作体系を備えた配列向けの自動コード生成に取り組み、所望のコードを得ることができたので報告する。
著者
塩見 英久 岡村 康行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.114, no.142, pp.133-136, 2014-07-10

本報告は、数式処理を援用したFDTDソルバの実装について詳細に述べたものである。前回の報告を元にして、電磁界の6成分に対する計算が可能なソルバを実装した。ソルバは、ソルバの実行環境を実装したクラス、与えられたsympy数式からnumpyコードへと変換する機能を実装したクラス、マクスウェル方程式を差分化して所望の漸化式を導出することを支援するクラス、の3要素から構成される。変換クラスには、実行時の計算速度向上を考慮して、時不変パラメータを自動的に抽出して、時間発展計算の事前に計算しておく機能も追加した。基礎的なダイポールアンテナの解析により、ソルバが所望の動作をしていることを確認したので報告する。
著者
塩見 英久 岡村 康行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MWP, マイクロ波・ミリ波フォトニクス
巻号頁・発行日
vol.114, no.144, pp.133-136, 2014-07-10

本報告は、数式処理を援用したFDTDソルバの実装について詳細に述べたものである。前回の報告を元にして、電磁界の6成分に対する計算が可能なソルバを実装した。ソルバは、ソルバの実行環境を実装したクラス、与えられたsympy数式からnumpyコードへと変換する機能を実装したクラス、マクスウェル方程式を差分化して所望の漸化式を導出することを支援するクラス、の3要素から構成される。変換クラスには、実行時の計算速度向上を考慮して、時不変パラメータを自動的に抽出して、時間発展計算の事前に計算しておく機能も追加した。基礎的なダイポールアンテナの解析により、ソルバが所望の動作をしていることを確認したので報告する。
著者
川崎 繁男 五井 智之 塩見 英久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波
巻号頁・発行日
vol.95, no.242, pp.31-36, 1995-09-20
被引用文献数
21

本論文は、擬光学技術を用いた回路をレビューし、その電力合成法と各種アクティブ集積アンテナを実験結果とともに紹介している。はじめに、擬光学技術の発端となった擬光学ミキサと、簡単な構造を持つ送受信器の組み合わせによるカード型のトランシーバを紹介する。次に、最近とみに注目されている、高出力を目指した擬光学電力合成法について言及する。擬光学技術の一端を担うアクティブ集積アンテナにおいては、スロットアンテナとFET発振器との組み合わせによるアレイと、アクティブ集積アンテナのビーム安定化と切り換えについて討論を行う。