著者
白井 克彦 誉田 雅彰
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:03736091)
巻号頁・発行日
vol.J61-A, no.5, pp.409-416, 1978-05-25

調音器官の構造に基づいて,声道形を表現する調音モデルを設定し,音声波からモデルマッチングの手法によって,調音状態を推定する方法について述べる.この方法では,音声スペクトルに関して,設定されたモデルの適合誤差を最小にすることを基本とした非線形最適化問題として,調音パラメータが推定される.その場合,解の唯一性や収束の安定性が問題となるが,調音パラメータの変動範囲および分析フレーム間の連続性の制約を評価関数に取入れること,声道特性の分離基準としてモデルの特性を考慮すること,適切な初期値の設定などによって,二,三回の反復計算により十分安定に解が求まることが,合成分析実験により明らかになった.更に,本方法を実音声に適用し,良好な結果が得られることを確認した.

言及状況

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結構古いけど2004年の本で参照されてるし、優れた調音モデルと思っていいのかな http://t.co/iYCS7zMYyJ http://t.co/FL5G0iGyCa

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