著者
青野 裕司 片寄 晴弘 井口 征士
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J82-D2, no.11, pp.1847-1856, 1999-11-25

本論文では,人間の演奏に反応し即興的合奏を実現するセッションシステムの開発について述べる.本システムの特徴の一つとして,従来のセッションシステムにおいて主流であったMIDI楽器の代わりに,ピアノやギターといったアコースティック楽器を利用する点がある.セッションシステムでは,和音に代表される複合音が入力できること,そして入力された音楽情報をリアルタイムに解析できることが必要である.本システムは,和音構成音のピッチや正確な発音時間といった,詳細な音楽情報は解析の対象としないという制約のもと,楽器音がハーモニックであることを利用した信号処理によって,実時間での和音名の認識を行う.この手法を用いた,3度重ね四和音に対する認識率は,95%を超えることを実験によって確認した.加えて,楽曲の最小反復単位を自動的に抽出する機能をもたせることにより,事前に楽譜を必要としないセッションシステムを実現した.

言及状況

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@nikkei 『アコースティック楽器を用いたセッションシステムの開発』 「人間の演奏に反応し即興的合奏を実現するセッションシステム」等々はあるけどね? (感性情報処理に基づいた)     ↓ https://t.co/IryAFm9ofa

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