著者
井上 光平 浦浜 喜一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J83-D2, no.3, pp.957-966, 2000-03-25

共起関係行列すなわち個体と項目の共起関係の表に基づいて個体及び項目をファジークラスタリングする方法を提案する.ここで用いる方法は固有値問題に帰着させるグラフスペクトル法と呼ばれる方法の一種であり,逐次にクラスタを抽出する.類似度行列に基づく方法を共起関係行列に応用し,階層的ファジークラスタリングにも拡張する.本方法では個体のクラスタリングと同時に項目のクラスタ情報も得られる.本クラスタリング法の応用例としてキーワードによるデータ検索を挙げる.クラスタリングは大域的なデータ構造をある程度抽出しているので,Latent Semantic Indexing法のように個々のデータのノイズに頑健な検索が行える.ファジークラスタリングはハードクラスタリングでは落ちてしまう細かい情報も保持するので個体レベルの検索も行える.

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