著者
岸本 直樹 若原 俊彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J95-D, no.4, pp.769-777, 2012-04-01

本論文ではSNS (Social Networking Service)の投稿記事を地図や時間の付加情報と連動させた新しい時空間情報共有システムを提案し,このシステムのユーザ間の情報伝搬特性を検討したものである.具体的には,この時空間情報共有システムのプロトタイプを構築し,ユーザに1年間実際に使用してもらい,コミュニケーション支援実験を行って,実験から得られたデータからクラスタ係数や密度,平均パス長などの指標を用いてネットワーク特性の評価を行った.この結果,本システムに参加したユーザは41人で福岡地方に限られてはいるが,クラスタ係数は0.50以上,密度の値は0.80以上と高く,平均パス長が短いという結果が得られ,非常に密なネットワークを構築できた.これにより,ユーザ間のコミュニケーション支援に役立ち,日常的に情報を共有するライフログとして活用するシステムとしての有効性を確認した.

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