著者
山本 美紀
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
巻号頁・発行日
vol.30, pp.283-294, 2005-03-25

ジョージ・オルチン(George Allchin 1852-1935)による幻燈伝道は、彼の日本での宣教師としての仕事において、賛美歌の仕事と並ぶ大きな活動である。彼の伝道旅行は地方にも及び、多くの人々にとって福音のみならず賛美歌や聖歌といった西洋文化に初めて生でふれる機会となっていた。本論文は、時に一〇〇〇人以上という動員数を誇った彼の「幻燈伝道集会 Lantern Lecture」に焦点を当て、特に彼のオリジナル作品「ほととぎす」「世は情け」を中心にとりあげる。この二つの作品は聖書のたとえ話「放蕩息子」「善きサマリア人」の翻案である。

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山本美紀:著『興行としての宣教 : G・オルチンによる幻燈伝道をめぐって』 https://t.co/vKBfg8Zk1m 九州での写し絵の記録を知らないので、観客が見慣れていたのかどうかはよく分からない。1896年(明治29)なら教育幻燈の普及と考えたほうが納得いく。

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