著者
梶谷 康介 神庭 重信
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.465-472, 2013-05-15

抄録 感情失禁は脳梗塞などの脳器質性疾患に伴う,些細な刺激に反応して生じる制御不能な感情の表出である。脳梗塞後に起こる感情失禁は患者のADLに大きな影響を与えるが,その治療法は十分確立されていない。抑肝散は近年アルツハイマー病など認知症の周辺症状に対してしばしば使用される漢方薬である。以前我々は,偶然にも抑肝散が脳梗塞後の感情失禁を軽快させることを見出し,2症例を報告した。今回さらに4使用経験例を加え,抑肝散が脳血管障害後の感情失禁に対して有効な治療法となりうるかを検討する。

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感情失禁と抑肝散 https://t.co/EtVzafgS0M 当方、理系の研究者上がりのITコンサルタント。 探究心は人一倍あり。 2016年リハビリ病院入院中にiPadで高次脳機能障害に係る論文を読み漁るも、当時者視点の文献少なかった。

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