著者
川添 裕子 高原 真理子 望月 學
出版者
医学書院
雑誌
臨床眼科 (ISSN:03705579)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.525-528, 2006-04-15

34歳男性が前日からの急激な近視化を主訴として受診した。裸眼視力は従来は左右とも1.5であったという。初診時には右眼に-3.5D,左眼に-3.0Dの近視があった。軽度の毛様充血と浅前房があったが,明らかな虹彩炎の所見はなかった。蛍光眼底造影で斑状の色素漏出,髄液に細胞増多があり,原田病と診断した。メチルプレドニゾロンによるパルス療法とプレドニゾロンの内服で多発性滲出性網膜剝離は軽快し,右眼+1.0D,左眼+0.5Dの遠視になった。この症例は,原田病が急性近視で初発する可能性があることを示している。

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「変な近視化」として高血糖による近視化がよく知られているが https://t.co/0sTLHWJh05 https://t.co/5WAS4mxRtB 原田病の一部で浅前房と近視化が報告されている https://t.co/qwksF8nmcc https://t.co/NGoKwubqfa 先日も数日で3D程度両眼近視化した浅前房の原田病症例を経験した。自験は初めて。

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