著者
本田 学
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1283-1293, 2020-11-01

指揮者やメトロノームなしに複数の演奏者が自律的に同期をとり,「阿吽の呼吸」で一糸乱れぬ演奏を実現する音楽表現が,地球上のさまざまな文化圏に数多く存在する。その典型例としてインドネシア・バリ島の祭祀芸能ケチャを取り上げ,ケチャ演奏中の複数人から脳波同時計測を行ったところ,演奏前に比較し演奏中と演奏後には,脳波の個体間同期が増強することがわかった。脳機能の同期と社会や文化との関わりについて考察する。

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「阿吽の呼吸」の神経基盤 (BRAIN and NERVE 72巻11号) | 医書.jp https://t.co/GBpY4sPNv6
国立精神・神経医療研究センターの本田先生の論考「阿吽の呼吸の神経基盤」を『Brain & Nerve』で拝見。ケチャの同期トランス状態などについての脳科学。https://t.co/AyUR4cbFOV

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