著者
山本 達也
出版者
医学書院
雑誌
神経研究の進歩 (ISSN:00018724)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.920-924, 1968-12-25

I.脳炎後パーキンソニズム 脳炎後パーキンソニズムのなかには,二つの異なつた理解が含まれている。一つは,エコノモ脳炎後遺症ないしは慢性に進行するエコノモ脳炎の症状としてのパーキンソニズムという把え方,第二は不特定の脳炎,たとえばマラリア,梅毒その他の熱性疾患などを経過した後に現われたパーキンソニズムという見方である。一方病理学的な立場からいうと,脳炎後パーキンソニズムの名称ば,もつぱら第一の範疇すなわちエコノモ脳炎後パーキンソニズムと同義に用いられてきたのであつて,それは当然,一定の病変分布とその性質によつて規定されたものである。すなわち主要なcriteriaとして黒質と青斑核におけるメラニン色素含有神経細胞の脱落消失,ならびに神経細胞に広くみいだされるアルツハイマー原線維病変1)が挙げられる。 最初にエコノモ脳炎後と思われるパーキンソニズムの1例を述べて当面の問題に対する理解の助けとLたい。

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難しいですが、その脳炎については、ヘルペス脳炎、コクサッキーエコウィルス脳炎、ヘルパンギナ、などのワードで調べてください。 https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ha/herpangina/392-encyclopedia/516-herpes-encephalitis.html 退院後の状態は「脳炎後のパーキンソン症候群」だろうと思います。こ ...

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