- 著者
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品川 信良
- 出版者
- 医学書院
- 雑誌
- 助産婦雑誌 (ISSN:00471836)
- 巻号頁・発行日
- vol.36, no.5, pp.419-421, 1982-05-25
日本では前々から,「生理休暇」の「是非」や「存続」をめぐっての論議が,世論や労働界や医学界などをにぎわしてきたが,最近イギリスでは,「月経前症候群」(Premellstrual syndrome,以下PMS)または「月経前緊張症」(Premenstrualtension)に関しての社会的関心が急に高まっている。 そもそも事の起こりは,殺人容疑の婦人が,彼女の犯行はPMSのためであるとの理由で「傷害致死」に減刑されるという判例が,最近あいついで2件もあったからである1)。