著者
野地 善恵 小原 伸樹 山本 純偉 橋本 学 萩平 哲
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
巻号頁・発行日
pp.245-261, 2020-03-01

患者に対して手術中の無記憶や不動を保証するのは,麻酔科医が日常的に行っていることである。しかし,同じことを手術室外の,普段とは異なる環境で実現しようとすると,さまざまな制約に直面する。 今回の症例カンファレンスでは,これまで全身麻酔を行った実績のないCT室におけるドレナージ手術において,術中覚醒の既往のある患者の無記憶を保証したい,という状況でどのような麻酔方法を選択するかについて検討した。 それぞれの施設における環境やルーチン,麻酔科医の経験などによって戦略も変わるだろう。読者自身の施設であればどうするか,よりよい管理方法について考える機会になれば幸いである。

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