著者
山岡 重行
出版者
容装心理学研究編集委員会
雑誌
容装心理学研究 (ISSN:24363367)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.67-70, 2022 (Released:2022-05-02)

同伴者効果とは,魅力的な異性と親密な関係にある人物の評価は,非魅力的な異性と親密な関係にある人物よりも肯定的になることである。この同伴者効果を検討するために実験を行った。刺激人物の顔写真を組み合わせて4つの実験条件を設定した。組み合わせは以下の通りである。美しい夫と美しい妻(条件1),普通の容姿の夫と美しい妻(条件2),美しい夫と普通の容姿の妻(条件3),普通の容姿の夫と普通の容姿の妻(条件4)。実験参加者は,夫婦と紹介された一組の男女の顔写真を見て,その夫の印象と妻の印象を評定した。条件2において,普通の容姿の夫は社会経済的地位の高さと関連した属性において最も高く評価された。条件3において,普通の容姿の妻は望ましい性格を持つと評価された。この実験結果は,同伴者効果が夫と妻で異なる属性で生起することを示した。本研究では条件1の夫婦の評価は条件4の夫婦の評価よりも低く,美しい人物は性格も良いと見なされる美人ステレオタイプは生起しなかった。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 2 favorites)

被験者はいまの大学生221名。イケメンが連れてる相方の容姿が気になる。逆もまた然り。的な調査。 多様性の時代に、アンチテーゼぶん投げすぎたけど、結果はやっぱり男女共に、性差役割を重んじている。日本は他国に比べてそうなのよ。男女共に深く頭に刷り込まれてる。 https://t.co/BJKJ2orvy5

収集済み URL リスト