著者
青野 靖之
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.17, 2013 (Released:2013-09-04)

17世紀以降に江戸(東京)で書かれた古記録類から得られたサクラの植物季節データを用いて、3月平均気温の復元を試みた。西暦1636年から1905年までで判明した合計207年分のヤマザクラの満開日により、17世紀中盤以降の3月平均気温の推移が明らかになった。解析の結果、17世紀後半と19世紀初頭に寒冷な時代のあることがわかった。これらの低温期は、京都における3月の気温の復元推移にも共通して現れており、太陽活動のマウンダー極小期(17世紀後半)とドルトン極小期(19世紀初頭)に対応したものである。マウンダー極小期とドルトン極小期における江戸の3月平均気温はそれぞれ、およそ4℃、5℃とみられる。

言及状況

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少氷河期が始まり平均加温がどんどん下がる説が正しい。 「小氷期と呼ばれる時代に気温が下がった要因は、太陽の活動が下がったことだけではなく、火山活動が活発だったことにより、噴火に伴うエアロゾルの影響で日射が遮られたことが要因になった」は間違っています。 小氷期の中でも特に温度が低かった1650~1715年のマウンダー極小期の火山活動は温暖化した1950~2000年並みであり、活発だったと ...

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